”あえて”大学に行く意味

久々の更新になります、皆さんいかがお過ごしでしょうか。前回の予告通り、今回はオンラインで授業が受けられるサービスについて書いてみようと思います。

みなさん、”Coursera”や”MIT Open Courseware”というサービスは聞いたことがあるでしょうか。各校の有名教授の授業をオンラインで、しかもタダで受けられて、ものによってはフォローアップのクイズまでつき、さらに修了すると修了証がもらえるという優れものです。その修了証はレジュメやLikedInに添付できるので就職などにも能力の証明として用いることができます。現に、前回お話したYaleでコンピューターサイエンスを専攻している彼は、MIT Open Coursewareを使って授業以上のプログラミングを学んでいます。

では、こんなにも多くの学習ツールがある今、大学に行く意味とは一体なんなのでしょうか。僕は大きく分けて3つあると思います。

1. 大学の専門的な実験環境を必要とする、ラボなどの授業
特に僕が所属する工学部では非常に重要視されるファクターですが、授業で学んだ理論を実際に用いるラボは、オンラインコースでは経験することのできないものです。卒業後には実際に「モノ」を作っていく僕達エンジニアにとっては、理論がどのように実際のプロダクトと関連してくるのか、時には上手く合わないのかを知ることはとても重要です。実際に、理論がそのまま機能するケースは稀で、それを妨げている要因(ノイズ、と呼ばれています)が何であるのか、そしてどのようにすればそれを減らせるのかを知ることは、ラボの授業での大きなテーマのひとつです。

2. 「人」とのつながり
留学で得るものは学問的なものばかりではありません。むしろアカデミックなことは半分にも満たないのではないでしょうか。世界各地から集う俊英とのネットワークは、卒業後も計り知れない貴重な財産となりますし、それがさらに大学の価値を高めているとも言えます。こちらの人の母校愛は非常に強いので、大学のTシャツを着ていると思わぬところで話しかけられる事は多いです。

3. 生活力
一人暮らしの洗濯炊事…はもちろんですが、それ以上に僕が貴重だと思ったのが相手と交渉する能力です。ここの人は案外融通を利かせてくれる事が多く、僕もそれで救われた事が何度もありますが、その為には当然ながら相手を上手に説得する必要があります。授業の登録一つとっても、自分のとりたい授業が満員だったり、必修要件を満たしていない場合などは大学のアドバイザーと交渉して特別許可を出してもらう事になりますが、その際はいかに自分がその授業を取れるレベルにあるか、そしてどうして今取らなければならないかなどをはっきりと、しかし丁寧に説明する事が求められます。他にも購入した商品やサービスに欠陥があった場合は、所謂クレームという形で商品の交換などを求めることになりますが、その場合にも相手の心情を計りながら上手に説得しなければなりません。高圧的に一方的に文句でも言おうものならば流されてなかなかやってもらえませんし、逆にオドオドしているとろくに取り合ってもらえません。僕も最初は非常に緊張して口ごもったりしてしまっていましたが、最近ではようやく慣れてスムーズに交渉できるようになってきました。この辺りの経験と度胸は実践によって磨かれるものだと思うので、とても貴重な能力になっています。

もちろん他にもたくさんありますが、僕が特に留学してよかったなと思った事はこの3つでした。ですが、自分のアカデミックな能力を伸ばす上で、先述のオンラインコースは非常に有効なのも確かです。なので、僕がお勧めするのはこちらも併用して、大学生活での学びを最大化する事です。僕自身は、courseraを使って中国語の学習をしています。
もちろん大学の授業をとって、副専攻もしくは専攻とするのもいいですが、僕の場合はそうするとそれに対しての授業料がかかる上、卒業年度も遅くなってしまう可能性がありました。それならばフリーで、かつ自分のペース進められ、自分の専攻の進度にも影響しないこちらの方が合理的だと思い、現在利用しております。

ちなみにCoursera上ではUofMの授業も公開されています。英語での授業や、UofMの授業に興味がある方は見てみてください!

https://www.coursera.org/courses?query=michigan